第114週

鳶一羽昏れ行く海に置き去られ


主待つ犬の朝餉や忘れ霜(しも)


危険のみ昏(く)れ残してつるべ落とし


塔頂の霞める街や鬼が棲み


忍び入る隙間だらけの午睡かな