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2005年5月8日
2019年1月24日
第1週~第100週
─宮田美乃里氏に─
花祈願生死の距離を埋めかし
バイラオーラのサパテアードに
我が知りし一期の歌人永遠(とわ)にあれ
せめて託さむ言の葉草を
唇の触れたるあたり我が知りし
一期の歌人命の証か
何の謎含む涙や雨止まず
花に問う女の謎の重さかな
街角のドアを開けば秋の音
去る人の目立つ駅ありいまは秋
蕎麦食えば旅の途上の駅にいて
迷い道路地を抜ければ秋の花
逝く人に声なき君の鰯雲
夜もすがら書きたる筆の窓明かり
虚しき床になに横たえむ
君はいま不眠の床か我もまた
言の葉尽きて月冴え渡る
雨止みて星降る中の猫会議
雪模様猫も鳴かずに夜更けり
雨の底花を落として柔らかし
迷いたる路地を抜ければ星の海
君住む町は星の奥らし
月化粧見馴れし町に迷いおり
思い出は端午の節句の母とあり
青嵐に聞く声のあり君は亡し
山影の霞む距離まで形見分け
追憶は追わず山影緑萌ゆ
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