第187週 おくのほそ道写真俳句紀行

穂仁王(ほにおう)立つ人の暮らしや芭蕉道


(一関・芭蕉道)


夏草や今は昔の夢の跡


(侘びと寂び)


名月や言の葉尽きて待つばかり


(遠谷窟)


名月や停(と)めたるときの声を聞き


月落ちて古池めぐる人もなし


夕されば母の死受けて蝉時雨

母の死を受けて昏(く)れ止む蝉時雨


誰(た)ぞ住むや昏れゆく先の秋の奥