第194週 おくのほそ道写真俳句紀行

あらたふと時を削りて日の光


ほどほどの内こそよけれ権力門


(永井曽良)


漏刻(ろうこく)を漏れ落つ水や句碑削り


その奥に恨み残せし龍の声

龍の声恨みがましや尾を引きぬ


(永井曽良) (含満ガ淵)


尊しと時雨の中に蕉碑あり


巣立ちたるとんび連れ舞い昏れまさる

舞い惜しむとんびのありて学舎(がくしゃ)昏(く)る


学舎(まなびや)を連れ舞う鳥や昏(く)れ残り


(安良沢小学校)