第196週 おくのほそ道写真俳句紀行

芭蕉見ぬ時の橋越ゆ杉並木


この空もあの空もあり秋の色


(永井曽良)


敷き落ち葉舞いたるあとの生きた色


散らす風無くて落ち行く紅の色


昏れゆけばなお燃え残る紅葉川


昏れ残る紅葉重ねの奥の院


入り日まで吊り残したり紅葉山


一瞬の旅重なりて葉毛氈(もうせん)


踏みしだく落ち葉濡らすや紅時雨