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2005年5月1日
第1週~第100週
雨の底香る花あり闇重し
虹立つやはかなき恋を予言せり
行き尽きて午後の日差しの迷い花
出会う都度恋を失ふ夏の旅
凛として花咲く下に人のあり
雨を聞く独りの夜の迷い蝉
闇ありて星輝けり夜半の春
友去りて動かぬ空の鱗雲
─故角川照子氏に捧げて─
死ぬときは独りの母に蝉時雨
灯を消せば月明青く虫すだく
名月や不眠の窓を照らすなり
メール読む深夜病棟虫時雨
秋霖に打たれ強さや花すすき
犬端(いぬばた)の会議姦(かしま)し春の朝
人生の味それぞれに蕎麦の客
─故宮田美乃里氏四十九日にて─
五月雨に四十九日もうるむべし
屍櫃(かろうと)の骨確めし茱萸(ぐみ)踏みて
梅雨の音長しとおもう深さかな
虫時雨君にだけ降る胸の闇
蝉時雨絶えたる後の百日紅
散りつつ咲くは命のほむら
十六夜の月光蒼く君を染め
花あれば花それぞれの物語り
散るも残るも花なればこそ
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